当サイトのデータの信頼性は?

Trader's Webのデータを利用

当サイトでは個人投資家が無料で利用できるサイトであるTrader's Webのデータを集計しています。 したがって、当サイトのデータの信頼性はまったくTrader's Webに依存します。 Trader's Webのサイトをご覧いただければわかるように当日の取引について、売り買いとも上位20社のみデータが提供されています。 また、第一限月の銘柄のみの提供であって、それに該当しない期間の手口情報は掲載されていません。

集計することの目的は?

提供されているままのデータからはその日にどこの証券会社の売買が多かった、といった情報が読み取れる程度でしょう。 しかしながら、集計することで各証券会社の建玉残高がある程度把握できます。 誤差があるおおよその値としても建玉残高がわかっていれば、ある証券会社の売買が新規に建てるための売買か、決済のための売買か、目安をつけることができますし、 特別に残高が膨らんでいるようであれば何かしらの思惑をもっている、と警戒することもできます。 単純にどこが多かった、というだけでなく各社(正確にはその会社を利用している投資家、またはその集合体としてのみなし投資家(とでも呼んでおきます))の思惑も感じ取れます。

集計しても大丈夫なのか?

さて各証券会社ごとの建玉残高を知るという目的からすれば、残念ながら情報提供期間が限られるデータであって、不完全であるということは理解しておかなければなりません。 当該期間のデータを足し合わせて、それをA社の現在の建玉残高である、と断言することはできません(おそらくデータ提供者もそのような利用方法を想定していないであろうと思います)。 特に先物取引では状況によってはいわゆるロールオーバーが膨らむことがあり、第一限月に該当しない期間での取引であるため現状では集計できていませんので残高が実際の値と相当異なることがあります。 しかしながら、不完全ではあっても集計した値は十分その役割を果たしてくれています、と私は見ています。 ある証券会社が突然大商いしたと思えば、そのNetはほぼ推定した残高近辺の数字である、ということは何度も目にしています。 例えばT社が突然大量の売りをしたとき、その数量がそれまでに積み上げた買い玉残高にほぼ一致し、その後T社がしばらく取引を行わなかったことがあります。 そしてその後再開したときはNETが0でした。 T社は相当な含み損を抱えていたようですから、このことから損切りを行った、そして持ち越すことを禁止しデイトレードに徹している、と推測できます。 もちろん正確な数字と照らし合わせたわけではありませんので残念ながら保証はできませんが、そのあたりはみなさんの目で確認していただければと思います。

速報としての側面

そしてなにより重要と思えるのが速報としての側面です。 投資主体別の売買情報を個人がその日のうちに取得する方法があるでしょうか? 当サイトでは各証券会社を個人主体、国内機関主体、外資主体と三つに分類してそれぞれの手口を合算することで個人、国内機関、外資の手口とみなして提示しています。 厳密にいうと数値の正確性には疑問符が付くのは確かです。 さらに元々のデータが完全ではない(一部データが伏せられている)ということを考えると、数値の誤差は相当大きいものになるかもしれません。 それでも当日のうちに数字がでてくる、というのは何よりも大きいと思われます。 特にイブニングセッションが導入された現在では、当日夕方に数字を確認できることは非常に大きなアドバンテージとなるでしょう。 実際、当サイトの利用者の多くの方がデータ更新直後から数時間の間に訪問してくださっています。 数値には誤差が含まれる。それでも”ざっくり”と傾向をつかむには十分使える、そう考えています。 みなさんにも当サイトの特徴を十分理解したうえで当サイトを活用していただければ、と思います。


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